アートクラブについて

Taka Ishii Galleryと Yutaka Kikutake Galleryは、共同プロジェクトとしてアートへの総合的なアクセス、体験の場を創出する「アートクラブ」をスタートします。
近年、アートに対する社会的な関心はますます高くなっています。作品やアーティストの活動への関心を起点に、ビジネスシーンや教育現場における基礎教養として、また、問題提起・解決方法の発見などアートが持つ潜在的な価値への関心の高まりは様々な場で目にすることができるでしょう。しかし一方では、まだまだ敷居が高いとも言われる現代アート。その魅力の本質が置いてきぼりにされたまま、取引の対象になることも散見され、未来に向けた日本国内のアートシーンやマーケットの発展・進化の見通しは曇り空模様である部分も少なからずありそうです。
アートクラブでは、アートの魅力を今一度広めていく努力を深め、アート産業がより刺激的で、未来に向けて大きな希望のある場所となるように働きかけたいと思います。多くの人々の日常に現代アートが存在している―そうした環境を生み出すことを目指します。
アートクラブのプロジェクトは、3本の柱を持って展開されます。
アーティストや作品の魅力をより直接的に伝える作品リース、現代アートを軸に据えながら今日の文化の諸相を広く伝えるウェブマガジンの刊行、そして、参加者とともに学び、新たな可能性を考える場となるレクチャーの運営です。
これらを複合的に設計し、アートに関心を持ち、より深く知ってみたい、作品のコレクションをはじめてみたい、様々な作品に触れてみたいといった人々とともに、アカデミックな要素も併せ持つ総合的な体験の場を生み出していきます。